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Karate Super Channel 型と少年 小﨑川楓雅君  空手塾伝統型試合より

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伝統型と少年 小﨑川楓雅





伝統型と少年

10月4日に大阪中央体育館で開催された田前純三師範による日本武道空手道連盟空手塾主催「第6回伝統型試合」は「実戦空手のための伝統型試合」と言える。

 極真会館長谷場道場を主催する長谷場譲師範、また本大会を主催する空手塾塾長田前純三師範らによって、真の実戦空手という観点から、禁じ手、多的(複数的)を想定した時、通常のフルコンタクトの組手では稽古できない範囲の空手を考え、「型とはいかなる技の意味をもつか」を実戦的に考えて研究し鍛錬することを目的とした型の試合である。



「伝統型試合」の大会審議委員長を務める長谷場譲師範。

徹底した伝統型の研究。長谷場師範主催の型セミナーは、型の実戦的な意味を明確に教授することで非常に公表を博している



空手塾塾長田前純三師範。

型の意味を掘り下げ、組手にフィードバックする。これは空手ルネッサンスと言えるかも知れない。


 つまり、フルコンタクトカラテの組手は実戦空手に含まれるが、型の鍛錬は、組手では追求できない部分の実戦空手の追求の意味を持つ。

察するにこの大会の審査の基準は、「何のためにその動きか理解出来ているか?そしてそれを実践できているか?」というものではないかと思われる。

かつて、「大山倍達の型は美しくない」というある方の意見に対して、極真の古参の師範が、「大山館長の型は、大山館長がその型の動きで戦うとしたら、どのように緩急や強弱をつけ、気合いを込めるかという、大山倍達の個体の個性を込めたものであり、見た目に美しいかということは別物である」という意見を拝聴したものである。






小﨑川楓雅


様々な年齢の競技者が競い合ったこの「第6回伝統型試合」から一人の少年を紹介しよう。

大勢の選手が素晴らしい型を披露した中でも一層、際立った動きを見せていた少年がいた。



その少年に着目していたが、やはり完全優勝を果たした。


極真会館(浜井派)に所属する小﨑川楓雅君である。


小﨑川楓雅君は極真空手1級(極真会館浜井派)。

平成16719日生まれ、石川県七尾市生まれの小学5年生である。



小﨑川君は「組手よりむしろ型が好き」と語る。

この第6回伝統型試合において「安三」、「撃砕小」、「征遠鎮」「五十四歩」にエントリーし、全種目において優勝を果たしている。

ことに「五十四歩」と言えば相当に難しい型と言える。




 小﨑川君は伝統型の魅力を「技の強弱、キレや気迫を出せるところ」と語り、また「型の稽古によって生活にも気合いが入るか」という筆者の質問に「はい」と力強く答えてくれた。




四年連続四部門優勝を果たした小﨑川楓雅君


実は小﨑川君は空手塾主催「伝統型試合」4年連続の四部門優勝であり、今年、去年、一昨年の三年連続で上級四部門完全優勝を果たしているが、既に小学二年生の時に初級で四部門優勝しているのである。


上級となれば、大人を含めて競技の可能性のある型試合である。


 性別も年齢も全く関係なく、型の妙味や型の持つ実戦技法の意味を追求できるこの空手塾の型試合はフルコンタクトカラテを学ぶものにとっても大変魅力があるはずであり、武道性の追求もある。



事実数日前に「伝統型試合」に関する記事をUPしてから、Karate Super Channelに対して、「伝統型試合」の大会構成方法などについての問い合わせもあった。



 フルコンタクトカラテの組手試合には、ウエイトの持つ現実的な意味がある。体重100キロの技の未熟な大人が技が熟達した体重40キロの子供に勝つだろう。

しかし技の優劣、熟達、また息吹の呼吸法などを取って、接触しないこの型試合では、逆の事実が起きる。修練すれば小さな子供が大きな大人に勝つことができる。

子供たちが技に対する修練修練を評価される意味は大きい。

コンタクトの試合だけに偏れば力に固執して、子供たちの技が伸びない可能性がある。

 実際に今大会において、小﨑川君は中学生を含む部門で優勝を成し遂げているのである。



複数の表彰状を受け取る小﨑川楓雅君


 私には何とも論じがたいが、フルコンタクトカラテがブームになって道場が乱立するなかで、「空手をやったことのない指導者によって、ミット稽古やサンドバッグトレーニングで叩くトレーニングをしてフルコンタクトルールで叩き合っているだけ」と噂される道場も多数存在するという話があるが、それはそれでひとつのスポーツであるとしても、伝統的な「空手」を称する理由が分からなくもある。

空手の発祥から伝わった伝統型に取り組むことで、空手に込められた、様々な、極論すれば必殺技や、呼吸法も習得でき、例えば、不幸にして、空手を実戦で使う機会が訪れた時、この伝統型に込められた様々な武道の知恵が身を救うことになるのではないだろうか。

また空手の持つ「禅的要素」も掘り下げることができるはずである。

これは筆者の問いに答える形で、小﨑川君が「型の稽古によって生活にも気合いが入る」ことを肯定してくれたように、日常生活において。「武道の気風」を供えさせてくれるに違いない。


マットで戦う空手も素晴らしいが、加えて型の修練を取り込むことによって、緊急、多敵、禁じ手なし、対武器に対応する肚もまた養われる気がするのだが如何だろうか。


 また、型試合はコンタクトを伴わないだけに、老若男女の総てが肉体的ダメージを伴わず競技できる、筆者はこれから、このフルコンタクト空手による伝統型競技が盛んになる気がしてならない。

武道空手を愛するが故の田前純三師範の炯眼である。




「第6回伝統型試合」入賞者と役員の皆様。 

前列中央が小崎川楓雅君。









ペンネーム 不動武です(笑)。

空手で元気に頑張る皆さんの活躍をお伝えしていきたいです。

またお会いできましたらよろしくお願い致します。


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©2015SMTM Takeru Fudo

文章 写真 不動武





型試合歴四年に及ぶ型の精進。


世界チャンピオン岡本徹師範を特別ゲストに招いての大会となった。



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