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苦しみ 苦歴と天の地位 不動武

私は人生でかなり大勢の身体障害者の方と御会いしています。
その中で、とても記憶に残った方がおられます。
成人女性で身長は130㎝もなかったと思います。
話してみると、とにかく、礼儀正しくて明るい。
その方がこんなことを教えてくれました。
「みなさんは、人生、学歴だ職歴だって、おっしゃいますけど、もう、私なんか、学でも職でもなく、苦歴なんですよ。だから、私の人生で書くのは履歴書でなくて苦歴書。ま、でもね、人生を最後まで精一杯に生きて、あの世の門前で神様にあった時、神様が驚くぐらいに頑張って、神様に誉めて頂いて、天国の門を通る許可を頂けるのを楽しみに生きてるんです。」
まだ若い方だったが、凄い言葉だった。
あれから、もう、十年は経って考えるのに、この方は「天の位を得る方」なのだろうと思う。
私は人には、同時に「天の位」と「地の位」があると思う。「地の位」は力や金や名声など「権力の地位」である。「天の地位」は真心や真面目さや思いやりでしか得られない「誠実の地位」である。
この世では家に財産や力があれば不埒な馬鹿でも社長や親分にもなれる。ずるくて悪くて大金持ちになって、「地の位」を得て良い暮らしをする者もいる。しかし、例え、生まれた家が貧しくても、頑張り方がばか正直で地位も金も名誉も得られなくとも、人間に生まれた有り難さを知って真面目に生きるものは「天の位」を得る。
私は50年生きたが、どんくさいし、努力もしなかったし、騙されて良いように利用されたこともあるし、「地の位」は得られなかった。
51歳になった今、私は「天の位」こそ得なければと思っている。
そして、きっとこの「天の位」は所謂、あの世でも有効なのだろう。
昔、和歌山県の白浜の三段壁近くに火葬場があった。もう三十年も前、血の繋がりはないが、私を子供か孫のように可愛がってくれた方がなくなり、そこで荼毘に伏した。その火葬を専門で行っている年老いたお坊さんが私に言った。
「あちらでの生活の方がはるかに長い。それを考えて、この短い人の間を生きませんとねぇ。」

文 不動武

関西屈指の格闘イベント、酒谷会長が開催するアクセルを観戦中の私。
魂のぶつかり合い。17歳から49歳まで登場したこの時のイベント。肉体は年をとるし亡くなるが、魂はきっと不老不死。
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